【施工事例のご紹介】職人の手による漆喰塗り壁の平屋・前編(M様)
屋根と構造の深い関係。「瓦は重いけど大丈夫?」の疑問にケー・エイチ・ケーがお答えします!
こんにちは、ケー・エイチ・ケーです。
前回のブログでは、焼き物の瓦は塗装の必要がなく、住み始めてからもメンテナンス費用がかからず経済的な点でメリットがあるとお伝えしました。ただ、瓦屋根に対してネガティブな印象をお持ちの方も少なくないと感じています。耳にすることが多いのが、「瓦は重いから耐震性が心配」「台風で飛散するのでは?」という声。今回は、瓦屋根に関するこうした心配や疑問にお答えします。
■飛散しにくい瓦
台風などの強風・暴風による瓦のズレや脱落、飛散。確かに古い家の瓦屋根はそうした懸念があり、対策が必要なケースもあります。ただ、ケー・エイチ・ケーが採用する「防災瓦」は風に強いのが特徴。瓦同士を嚙み合わせている上、一枚一枚を釘で屋根の下地に固定して被害を防止します。
瓦のズレや脱落、飛散が起こるのは、従来の瓦屋根が土台に引っかけて並べてあるだけの状態だったため。一枚一枚を確実に固定する防災瓦は、風による被害の危険性が大幅に軽減されているのです。
■「重いから地震に弱い」は誤解!
瓦の「重さ」を懸念する声をお聞きする機会も少なくありません。家づくりを検討中の方は、「屋根は軽い方が良い」「瓦の家は地震に弱い」という説明を聞いた経験がある方もいるのではないでしょうか。
大きな震災が発生すると瓦屋根の家が倒壊しているシーンが映し出されますが、倒壊の原因は旧耐震基準による耐震性の低さです。つまり瓦の重さではなく構造の問題なのにもかかわらず、当時の家は瓦が使われることが多いため、瓦屋根の家が地震に弱いというイメージにつながっているとも考えられます。
瓦屋根の家は建築基準法上、より多くの耐力壁が必要とされています。これは建築基準法に則って家を建てると、どのような屋根材であれ一定の耐震性が確保されているということを意味しています。つまり「屋根が重いから耐震性が低い」は、建築基準法の観点からありえない状態なのです。
住宅会社によって「瓦屋根は重いので、構造を強くするため余分に費用がかかる」というケースは考えられます。これは瓦屋根より軽いスレートや金属の屋根を想定した構造をベースにしているということ。ただでさえ瓦でコストが上がるのに、構造も強化しないといけないとなると、建築価格は大幅に上昇してしまい、「瓦は高い上に地震に弱い」という結論に至ってしまうのかもしれません。
一方で、ケー・エイチ・ケーは、瓦屋根を採用する前提で耐力壁を配置します。瓦以外の屋根材を採用するとしても構造は同じ。屋根材を支える垂木(たるき)についても、幅4.5センチ×高さ(厚さ)7.5センチの木材を使用し、垂木と垂木の間隔(ピッチ)は一般的なピッチ(45.5センチ)より狭い36.4センチが標準仕様。重い屋根も問題なく支えられる、抜群の強度を誇る構造がベースのため、瓦屋根による構造の変更と、それに伴うコストアップは必要ありません。
■屋根を支える骨組みもご覧ください
完成見学会はもちろん、構造見学会でも屋根の構造まで見られる機会はほとんどありません。頑丈な構造が自慢のケー・エイチ・ケーは、工場見学の際、屋根の骨組みサンプルをお見せしています。屋根材のサンプルではなく、屋根の構造を間近で見られるのはケー・エイチ・ケーならでは!
メンテナンスフリーかつ伝統的な美しい外観デザインを実現する瓦屋根も、ケー・エイチ・ケーにお任せください!