台風には耐風?風に強い家づくり
台風には耐風?風に強い家づくり
こんにちは、ケー・エイチ・ケーです。
日本では7月から10月にかけて台風シーズンと言われています。風による風害、雨による水害、海面の上昇による高潮害などの被害が発生する台風。マイホームを購入する際は、風雨に強い建物や、高潮や洪水のリスクを意識した土地探しなどが重要です。
今回はこの中から、風に強い家づくりの基準についてお伝えします。
■風への備えも等級がある!?
地震への備えとして一般的なのが耐震等級ですが、実は家には風対策の等級もあります。それが耐風(たいふう)等級。台風などによる風圧力に抵抗する度合いを示した数値です。耐風等級は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で規定されています。
■耐風等級2は1.2倍の力に耐える
戸建て住宅の耐風等級は1か2で、等級2の方がより風に強い建物となります。等級による違いは下記の通り。
耐風等級1:建築基準法に規定される性能と同等
耐風等級2:建築基準法に規定される性能の1.2倍以上

建築基準法では、「極めて稀に発生する暴風でも倒壊しない程度、稀に発生する暴風では損傷しない程度」と定義されており、耐風等級1はこれをクリアしています。住宅性能評価・表示協会によると、「極めて稀に発生」は平均風速が約35m/秒、瞬間最大風速が約50m/秒、「稀に発生」は平均風速が約30m/秒、瞬間最大風速が約45m/秒に相当します。
耐風等級2は、これらの風の1.2倍の力に耐えることを意味しています。屋根や外壁などのダメージを軽減し、風の揺れによる内装の損傷も防ぎやすくなります。
耐風等級2を実現するには、構造の補強が必要です。窓や筋交いの数や配置が影響するため、建物の間取りによって異なりますが、ケー・エイチ・ケーでは耐風等級2の設計も実現可能です。
次回は、屋根や窓の風対策についてお伝えします。
